◇薬剤性光線過敏症の発生機序:
薬剤(科学的因子)と光線(物理的因子)が組み合わせによって発症する皮膚反応で、それぞれの因子が単独では、通常は異常な反応を生じることはない。この反応を発生機序から@光毒性反応、A光アレルギー性反応に大きく分けられる。
@光毒性反応:
皮膚に分布・残存する薬物またはその代謝物が光(多くは長波長紫外線)を吸収して反応性の富む物質に変化して細胞を攻撃・傷害する反応。すなわち、薬物と光の量が必要以上であれば、誰にでも発現する。
発症機序は不明な点があるが、原因分子に光線が照射されると三重項励起状態になり、エネルギーが酸素に転嫁されて生じる活性酸素(一重項酸素)が組織を傷害すると考えられている。
A光アレルギー性反応:
発症に免疫機能を介するので一定の潜伏期間があり*、抗体を有する人で発現する。
*日常生活で光線毒性反応を生じるほど大量の日光照射を受ける機会は少ないことや、薬剤が皮膚組織に蓄積されて初めて症状が出ることもあるため、潜伏期間の有無で鑑別することは困難である。
光アレルギー性反応を起こす機序は未だ明確ではないが、多くの薬剤は日光照射下で近傍の蛋白と共有結合し完全抗原となる、光ハプテンの性質を持っているために起こると考えられている。
光毒性反応と光アレルギー性反応の比較 光毒性反応 光アレルギー性反応 症状 発赤(紅斑)、浮腫に始まり重い日焼け症状(サンバーン) 湿疹、多形性滲出性紅斑、偏平苔疥癬など(アレルギー性接触皮膚炎と同様の症状) 光線照射量 十分な量 微量でも発症
透過性の強いUVAがほとんど免疫機能 関与せず
個体の素因やアレルギーに関係なくすべての人に生じる関与(遅延型アレルギー) 発生機序 活性酸素が組織(細胞核、細胞質、細胞膜)を傷害 抗原が形成され、抗原抗体反応が誘発 原因薬剤 クロレラ、テトラサイクリン系、SU剤、ナリジクス酸、ニューキノロン系抗菌剤、フェノチアジン系
細胞核傷害:ソラレン類
細胞質傷害:アントラセン、テトラサイクリン
細胞膜傷害:ポルフィリン、ローズベンガルスルファニルアミド、ハロゲン化サルチルアニリド、フェノチアジン系、SU剤、ニューキノロン系抗菌剤、ケトプロフェン、非ステロイド性消炎鎮痛剤 症状の消退 日焼け同様、速やか 数週間から時には数ヵ月以上
◇原因薬剤: →〔添付文書に記載のある薬剤〕
@フェノチアジン系
光毒性反応も光アレルギー性反応も起こしうる。
光アレルギー感作が成立すると感作源となった薬剤以外(同系の抗ヒスタミン剤メキタジン)にも交叉反応を示すことがある。
Aニューキノロン系抗菌剤
光毒性と光アレルギー性の両方が関与する可能性がある。一般に2週間前後の潜伏期間を経て発現する場合には、光アレルギー反応を考える。症状は光毒性では日焼け様、光アレルギー性反応では湿疹型皮疹を呈することが多い。
5位側鎖は光エネルギーを利用して遊離酸素を形成する。このフリーラジカルには細胞毒性があるので、発赤などが起こり、いわゆる光線過敏症となる。8位側鎖も光線過敏症を誘発し、フルオロ体(8-F)で光毒性が最も強く、未置換体(8-H)、メトキシ基(8-OCH3)の順で光毒性が減弱するといわれ、その作用は5位側鎖に比べて強い。
in vivoでの光毒性の強さは、 スパラ>ロメフロキサシン、エノキサシン>オフロキサシン、ナリジクス酸、トスフロキサシン、ノルフロキサシン、シプロキサン の順である。
Bテトラサイクリン系抗生物質
光毒性反応で、光アレルギー性反応を起こすことはないと思われる。
デメチルクロルテトラサイクリンが最も強い反応を示し、次いでドキシサイクリンが強く、テトラサイクリンはさらに弱く、ミノサイクリンによる光線過敏症はまれである。
Cスルホニール尿素(SU)剤
サルファ剤誘導薬剤であり、光毒性、光アレルギー性反応を起こす。
D非ステロイド性消炎鎮痛剤
内服、外用剤(坐剤、軟膏、貼付剤)などいずれの剤型でも起こりうる。
オキシカム系で多く、次いでプロピオン酸系で多い。プロピオン酸系のケトプロフェンとスプロフェンによる症例はほとんどがアレルギー性反応である。ケトプロフェンは経皮吸収後、長期に皮膚に残存するため、使用を中止して数ヵ月たって症状があらわれることがある。
ピロキシカムは消毒剤や保存剤のチメロサールとまたケトプロフェンはサンスクリーン剤のオキシベンゾンと交叉反応を示すため注意が必要である。
◇治療・予防:
原因薬剤の中止あるいは変更、対処療法、遮光が治療の原則。
光アレルギー反応では、原因薬剤を中止した後も症状が約2週間〜数ヵ月ほど持続するが、その間、対処療法として主にステロイド外用剤を使用する。遮光には帽子、手袋、長袖の衣類などを着用し、UVAを遮断するサンスクリーン剤を塗布する。
一般名(主な商品名) 副作用発生頻度 ◇112 催眠鎮静剤 クロルジアゼポキシド(コントール、バランス) 0.1%未満 ◇113 抗てんかん剤 エトスクシミド(エピレオプチマル、ザロンチン) 不明 カルバマゼピン(テグレトール) 0.1%未満 ◇114 解熱消炎鎮痛剤 プロピオン酸系 ナプロキセン(ナイキサン) 不明 チアプロフェン酸(スルガム) 0.1%未満 ザルトプロフェン(ペオン、ソレトン) 不明 フェニル酢酸系 ジクロフェナクナトリウム
(ボルタレン、ナボールSR)不明 インドール酢酸系 スリンダク(クリノリル) 不明 ピラノ酢酸系 エトドラク(ハイペン、オステラック) 不明 ナフタレン系 ナブメトン(レリフェン) <重大な副作用>不明
光線過敏症があらわれることがあるので、皮膚の露光部に発赤、水疱等の症状が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。アニリン系 メシル酸ジメトチアジン(ミグリステン) 5%以上又は不明 オキシカム系 ピロキシカム(バキソ)0.1%未満 アンピロキシカム(フルカム) 1%以上又は不明 メロキシカム(モービック) 0.1%未満(光線過敏性反応) ◇116 抗パーキンソン剤 塩酸アマンタジン(シンメトレル) 0.1%未満 ◇117 精神神経用剤 三・四環系抗うつ剤 塩酸クロミプラミン(アナフラニール) 5%以上又は不明 塩酸イミプラミン(トフラニール、イミドール) 不明 塩酸マプロチリン(ルジオミール) 0.1%未満 SSRI 塩酸パロキセチン水和物(パキシル) 不明 マレイン酸フルボキサミン
(デプロメール、ルボックス)不明(光線過敏性反応) ブチロフェノン系 ハロペリドール(セレネース) 不明 塩酸フロロピパミド(プロピタン) 0.1%未満 フェノチアジン系 塩酸クロルプロマジン(ウインタミン、コンタミン) 5%以上又は不明 塩酸クロルプロマジン配合剤(ベゲタミン) 不明 レボメプロマジン(ヒルナミン、レボトミン) 5%以上又は不明 フルフェナジン(フルメジン) 5%以上又は不明 塩酸チオリダジン(メレリル) 0.1%未満 マレイン酸トリフロペラジン(トリフロペラジン) 5%以上又は不明 プロペリシアジン(ニューレプチル) 5%以上又は不明 ペルフェナジン(ピーゼットシー) プロクロルペラジン(ノバミン) 5%以上又は不明 MARTA オランザピン(ジプレキサ) 0.1〜1%未満 ◇122 骨格筋弛緩剤 ダントロレンナトリウム(ダントリウム) 0.1%未満 ◇124 鎮けい剤 アフロクアロン(アロフト) 0.1%未満 ◇133 鎮暈剤 ジメンヒドリナート(ドラマミン) 不明 ◇212 不整脈用剤 塩酸アミオダロン(アンカロン) 1%未満 硫酸キニジン 不明 ◇213 利尿剤 フロセミド(オイテンシン、ラシックス) 不明 チアジド系 ベンチルヒドロクロロチアジド(ベハイド) 不明 ヒドロクロロチアジド(ダイクロトライド) 不明 トリクロルメチアジド(フルイトラン) 5%以上又は不明 非チアジド系 クロルタリドン(ハイグロトン) 不明 メフルシド(バイカロン) 0.1%未満 トリアムテレン(トリテレン) 0.1%未満 アセタゾラミド(ダイアモックス) 不明 ◇214 血圧降下剤 非チアザイド系 インダパミド(ナトリックス) 0.1%未満 メチクラン(アレステン) 0.1〜5%未満 トリパミド(ノルモナール) 0.1%未満 ベンチルヒドロクロロチアジド配合剤(ベハイドRA) 0.1〜5%未満 ヒドロクロロチアジド配合剤(エシドライ)不明 α遮断剤 ドキサゾシン(カルデナリン) 不明 β遮断剤 塩酸チリソロール(セレカル) 0.1〜5%未満(まれに白斑黒皮症状)
<重要な基本的注意>光線過敏症、発疹等の皮膚症状があらわれることがあるので、投与にあたっては、事前に患者に対し以下の点について指導すること。
(1)強い又は長時間の直射日光(紫外線)をできるだけ避けること。
(2)発疹等があらわれた場合には、直ちに医師に連絡すること。また、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。酒石酸メトプロロール(ロプレソール、セロケン) 不明 Ca拮抗剤 ニソルジピン(バイミカード) 0.1%未満 ニトレンジピン(バイロテンシン) 0.1%未満 塩酸マニジピン(カルスロット) 0.1%未満 フェロジピン(スプレンジール、ムノバール) 不明 塩酸ニカルジピン(ペルジピン) 0.1%未満 ニルバジピン(ニバジール) 0.1%未満 塩酸バルニジピン(ヒポカ) 不明 ACE阻害剤 マレイン酸エナラプリル(レニベース) 不明 カプトプリル(カプトリル) 不明
<慎重投与>光線過敏症の既往歴のある患者〔副作用として発疹等の皮膚症状が発現することがある。〕リシノプリル(ゼストリル、ロンゲス) 0.1%未満 塩酸イミダプリル(タナトリル) 不明 塩酸ベナゼプリル(チバセン) 0.1%未満 AU受容体拮抗剤 バルサルタン(ディオバン) 不明 ロサルタンカリウム(ニューロタン)不明 カンデサルタン シレキセチル(ブロプレス) 0.1〜5%未満 ◇217 血管拡張剤 Ca拮抗剤 塩酸ジルチアゼム(ヘルベッサー) 不明 ニフェジピン(アダラート、エマベリン) 0.1%未満 アムロジピン(アムロジン、ノルバスク) 0.1%未満 塩酸ベニジピン(コニール) 不明 ニソルジピン(バイミカード) 0.1%未満 ニトレンジピン(バイロテンシン) 0.1%未満 ◇218 高脂血症用剤 フィブラート系 ベザフィブラート(ベザトールSR) 不明 フェノフィブラート(リパンチル、リピディル) 0.1%未満 HMG-CoA還元酵素阻害剤 プラバスタチンナトリウム(メバロチン) 不明 アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール) 不明 シンバスタチン(リポバス) 5%以上又は不明 フルバスタチンナトリウム(ローコール) 不明 ◇232 消化性潰瘍剤 オメプラゾール(オメプラール) 不明 ◇245 副腎ホルモン剤 ベタメタゾン・d-マレイン酸クロルフェニラミン配合
(セレスタミン)不明 ◇249 その他のホルモン剤 ダナゾール(ボンゾール) 不明 ◇263 化膿性疾患用剤 塩酸テトラサイクリン(アクロマイシン末) 不明
<慎重投与>光線過敏症の既往歴のある患者〔光線過敏症があらわれることがある。〕スルファジアジン銀(ゲーベンクリーム) スルファジアジン(テラジオパスター) ◇264 鎮痛、鎮痒、収斂、消炎剤 プロピオン酸系 ケトプロフェン(モーラス、ミルタックス)
〃 (エパテック、セクター)<効能又は効果に関連する使用上の注意>
<重要な基本的注意>2.
<重大な副作用>不明、エパテック:0.1%未満
本剤の貼付部を紫外線に曝露することにより、強いそう痒を伴う紅斑、発疹、刺激感、腫脹、浮腫、水疱・びらん等の重度の皮膚炎症状や色素沈着、色素脱失が発現し、さらに全身に皮膚炎症状が拡大し重篤化することがあるので、異常が認められた場合には直ちに使用を中止し、患部を遮光し、適切な処置を行うこと。なお、使用後数日から数カ月を経過してから発現することもある。スプロフェン(スルプロチン) 0.1%未満 ブフェキサマク(アンダーム) 不明 ピロキシカム(バキソ、フェルデン) 不明 ジクロフェナクナトリウム(ナボール、ボルタレン) 不明 グリテール配合剤 デキサメタゾン・グリテール配合(グリメサゾン)
ジフェンヒドラミン・グリテール配合(グリパスC)不明 ◇269 その他の外皮用薬 メトキサレン(オクソラレン、−軟膏) <慎重投与>薬剤性光線過敏症及び光線過敏症の既往歴のある患者[光毒性反応が増強されるおそれがある。]◇313 ビタミンB剤 塩酸ピリドキシン 不明 ◇314 ビタミンC剤 アスコルビン酸(ハイシー) ビタミンCの欠乏又は代謝障害が関与すると推定 ◇322 無機質製剤 鉄製剤 溶性ピロリン酸第二鉄(インクレミン) 不明 クエン酸第一鉄ナトリウム(フェロミア) 不明 ◇339 その他の血液・体液用剤 シロスタゾール(プレタール) 不明 ◇392 解毒剤 ホリナートカルシウム(ユーゼル) 不明 ◇394 痛風治療剤 ベンズブロマロン(ユリノーム) 不明 ◇396 糖尿病用剤 スルホニル尿素(SU)剤 トルブタミド(ジアベン、ヘキストラスチノン) 0.1〜5%未満 グリクロピラミド(デアメリンS) 0.1〜5%未満 アセトヘキサミド(ジメリン) 0.1%未満 クロルプロパミド(アベマイド) 不明 グリクラジド(グリミクロン) 0.1%未満 グリベンクラミド(オイグルコン) 0.1%未満 グリメピリド(アマリール) 不明 αグリコシダーゼ阻害剤 ボグリボース(ベイスン) 0.1%未満 ◇399 他に分類されない代謝性医薬品 メトトレキサート(リウマトレックス) 不明 ピルフェニドン(ピレスパ) <警告>光遺伝毒性試験において染色体構造異常を示し、光暴露に伴う皮膚の発がんの可能性があることを患者に十分に説明し、理解したことを確認した上で投与を開始すること。
<重要な基本的注意>◇422 代謝拮抗剤 メトトレキサート(メトトレキセート) 不明 ピリミジン拮抗剤 テガフール(フトラフール)
テガフール・ウラシル配合(ユーエフティ)0.1%未満 テガフール・ギメラシル・オテラシルカリウム配合
(ティーエスワン)不明 フルオロウラシル(5-FU) 不明 ドキシフルリジン(フルツロン) 不明 カペシタビン(ゼローダ) 不明 カルモフール(ミフロール) 0.1%未満 ◇429 その他の腫用剤 フルタミド(オダイン) 0.1%未満 メシル酸イマチニブ(グリベック) 0.1〜5%未満 ◇441 抗ヒスタミン剤 フェノチアジン系 メキタジン(ゼスラン) 0.1%未満 塩酸プロメタジン(ヒベルナ、ピレチア) 5%以上又は不明 d-マレイン酸クロルフェニラミン(ポララミン) 5%以上又は不明 ◇442 刺激療法剤 オーラノフィン(リドーラ) 0.1%未満 ◇614・615 抗生物質 マクロライド系 クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド) 0.1〜1%未満(光線過敏性反応) アジスロマイシン水和物(ジスロマック) 1%以上又は不明 テトラサイクリン系 塩酸テトラサイクリン(アクロマイシン) 不明 塩酸ドキシサイクリン(ビブラマイシン) 塩酸ミノサイクリン(ミノマイシン) 塩酸デメチルクロルテトラサイクリン(レダマイシン) ◇617 主としてカビに作用するもの グリセオフルビン(ポンシルFP) 不明 ボリコナゾール(ブイフェンド) 0.1〜5%未満 ◇621 サルファ剤 サラゾスルファピリジン(サラゾピリン、アザルフィジンEN) 不明 スルファモノメトキシン(ダイメトン) 0.1%未満 スルファジメトキシン(アプシード) 0.1%未満 ◇623 抗ハンセン病 クロファジミン(ランプレン) 不明 ◇624 合成抗菌剤 ナリジクス酸(ウイントマイロン) 0.1〜5%未満 ニューキノロン系 トシル酸トスフロキサシン(オゼックス) 不明 オフロキサシン(タリビッド) 不明 レボフロキサシン(クラビット) 0.1%未満 塩酸シプロフロキサシン(シプロキサン) 0.1%未満 スパルフロキサシン(スパラ) 0.1〜1%未満(まれに水疱を伴うことがある)
<重要な基本的注意>全身発疹等の皮膚症状があらわれることがあるので、投与にあたっては,事前に患者に対し以下の点について指導すること。(1)日光曝露をできるだけ避けること。
(2)発疹等があらわれた場合には、服薬を中止すること。また、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。ノルフロキサシン(バクシダール) 不明 塩酸ロメフロキサシン(バレオン、ロメバクト) 0.1%未満
<重要な基本的注意>全身発疹等の皮膚症状があらわれることがあるので、投与にあたっては,事前に患者に対し以下の点について指導すること。(1)日光曝露をできるだけ避けること。
(2)発疹等があらわれた場合には、服薬を中止すること。また、このような症状があらわれた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。エノキサシン(フルマーク) 0.1%未満 フレロキサシン(メガキサシン) 不明 リネゾリド(ザイボックス) 0.1%未満(光線過敏性反応) ◇625 抗ウイルス剤 抗ヘルペスウイルス剤 アシクロビル(ゾビラックス、アシビル) 不明 塩酸バラシクロビル(バルトレックス) 不明 抗HIV剤 メシル酸サキナビル(インビラーゼ) 不明 サキナビル(フォートベイス) 不明 硫酸アタザナビルカプセル(レイアタッツ) 3%未満 ネビラピン(ビラミューン) 0.1〜1%未満(光線過敏性反応) エファビレンツ(ストックリン) 不明 ザルシタビン(ハイビッド) 不明 バルガンシクロビル塩酸塩(バリキサ) 不明 リバビリン(レベトール) 5%未満 ◇629 その他の化学療法剤 トリメトプリム・スルファメトキサゾール
(バクタ、バクトラミン)不明 抗真菌剤 フルシトシン(アンコチル)1%未満 イトラコナゾール(イトリゾール) 0.1%未満 塩酸テルビナフィン(ラミシール) 0.1%未満 ◇641 抗原虫剤 スルファドキシン・ピリメタミン(ファンシダール) 不明 ◇725 薬価未収載製剤 塩酸バルデナフィル水和物(レビトラ) 0.1〜1%未満(光線過敏性反応)
副作用の注意(記載内容):症状があらわれた場合には減量又は休薬等適切な処置を行うこと。
フロクマリン含有 セリ科
セロリ、セリ、パセリ、ニンジン、ウイキョウ、アメリカブウフウ、ウド、アンジュリカ等ミカン科
ベルガモット油、オレンジ、ライム、グレープフルーツ、レモン、ダイダイ等クワ科
イチジクマメ科
オランダビユ(補骨脂)、アルファルファ等その他
カラシクロロフィル分解物含有 食品:アワビ、トコブシ、サザエ、そば、野沢菜、高菜漬け等
健康食品:クロレラ、スピルリナ等
その他:ドクダミ等フラボノイド種 オトギリソウ科
セントジョーンズワート
@フロクマリン
フロクマリンfurocoumarinnesのうち、特にソラレン類のpsoralen、5-methoxypsoralen(5-MOP)、8-methoxypsoralen(8-MOP)は光感受性が強い物質である。これらは植物が真菌や害虫から身を守るために産生する防御物質で、抗菌作用をもつ。フロクマリンは主にセリ科、ミカン科、クワ科、マメ科の植物に含まれている。
メトキサレン(methoxsalen 8-MOP)
ベルガモット油に含まれるベルガプテンは強い光毒性をもっており、他にグレープフルーツ油、ビターオレンジ油、ライム油にも含まれている。レモン油が含んでいる isoimperatorin は光感受性は弱いが、光毒性の可能性はある。また、他の柑橘系の精油が含んでいるフロクマリン類は光毒性のないフロクマリン類とみなされる。
Aクロロフィル分解物
クロロフィルは酵素クロロフィラーゼによりフェオフォルバイドaおよびピロフェオフォルバイドaに分解される。これらはアワビの内臓やクロレラなどに含まれており、ピロフェオフォルバイドaはフェオフォルバイドaの数十倍の活性がある。
Bセントジョーンズワート
ヒペリシン(hypericin)とヒペリフォリン(hyperforin)が光感受性を持つことが知られているが、ヒトにおいては光感作はまれにしか見られない。しかし、色白な人がセントジョーンズワートを使用する場合、過度の日光への照射は避けるべきである。
ヒペリシン
〔参考〕
1.岩田 充:エノキサシンと光線過敏症,第2版この薬のこの副作用,医歯薬出版,2000
2.日本薬剤師会中央薬事情報センター:医薬品情報QandA,日本薬剤師会雑誌 55(3)75,2005
3.堀尾 武:薬剤・化学物質による日光過敏,日本医師会雑誌 128(5)792-797,2002
4.福岡県薬剤師会:セロリやクロレラ等の光感受性を有する食品等と光線療法の相互作用,飲食物・嗜好品と薬の相互作用,2005