Q4.家庭常備薬にはどのような薬を備えればよいでしょうか?
A : 手足に傷を作ったときや夜間の急病などのとき、まず頼りになるのが、家庭用常備薬でしょう。
家庭の常備薬は、医師にかかるまでの応急手当に使う救急薬、軽い病気に使う軽治療薬と健康維持、体力増進を目的とする保健薬の三つに分けられます。
従って、常備薬として備える薬は、どのような目的か、あるいは家族構成、生活環境によっても当然変わってきます。
子供さんのいる家庭では、幼児用・小児用解熱剤など、また、高齢者のいる家庭では高齢者によく使われるような薬が重点的に置かれることになります。
箱に入っている薬の説明書はしっかり読んだうえで使用し、捨てずに保管しておいてください。
解熱鎮痛剤・かぜ薬
かぜ薬の主成分は解熱鎮痛消炎剤で、それにヒスタミン剤やせき止めが加わえてあるものもあります。
多くの製品が市販されていますので、「市販のかぜ薬のもとめ方」を参考にして適当なものを常備して置きます。
小児にはアスピリンは使わないことになっていますので、アスピリンの入った薬には特に注意して、小児のための常備薬としては置かないで下さい。 大人の方には使用してもかまいません。
幼児・小児用の坐薬(解熱のための)も夜間の発熱に備え、あれば心強いものです。
熱が何度以上になれば使うかは、そのお子様によって違いますので、医師によく聞いておくことが必要です。
胃腸薬
胃腸の状態によって、健胃消化薬、制酸薬などが使われます。最近ではこれらを組み合わせた総合胃腸薬が便利ですから、このような総合胃腸薬を置きます。
外用薬、ガーゼ、綿棒、ばんそう膏、包帯など
オキシドールなどの消毒薬、それに抗生物質軟膏、亜鉛華軟膏などがあればよいでしょう。 目薬は刺激性の少ないものを選びます。
常備薬を使ってもよくならない場合は、医師の診断を受けるようにし、常備薬はプライマリーケアに使用することものであるとの認識が必要です。
常備薬は小さい包装単位のものを選び、絶えず使用期限には注意し、期限の切れたものは思い切って捨てましょう。惜しいという気持ちもあるでしょうが、これらを使わずにすんだ事のほうが、より幸せなのだと思いましょう。
なお、使用期限の記載のないものは、購入した日付を記入しておけば古くなったものを知らずに使う心配もなくなります。