Q5.市販のかぜ薬を求めるとき、どのようなことに気をつけたらよいでしょうか?
A : 「かぜ」の原因はウイルスによるといわれ、現在のところ特効薬はありませんから症状に応じた薬の服用(対症療法といわれます)によって治療します。
「かぜ」のひきはじめは、鼻水や「くしゃみ」をし、続いてのどの痛み、せき、たんなどの症状が加わります。
薬局で販売されているかぜ薬の多くは、総合感冒薬で「かぜ」のすべての症状に合うように作られていますが、そのときの症状を薬剤師に伝え、一番よく効く薬を選んでもらうとよいでしょう。
一般に鼻水などの出る初期には、主に抗ヒスタミン薬の入ったかぜ薬を用いますが「かぜ」をひいたなと感じたらすぐ服用するとよく効きますが、服用中に眠気がすることがありますので、車の運転などをなさる方は注意が必要です。
頭痛、のど、関節、筋肉などの痛みや、発熱の場合には解熱鎮痛消炎薬を使用します。しかし、頭痛や熱がなく、咳だけの場合には「咳どめ」が有効です。
◇かぜ薬の服用にあたっては次のことに注意します。
- 正しく服用する。(薬の箱また説明書の用法、用量、服用時間など示されたことを守る)
- 症状の軽いうちに服用する。
- 効果がないのに長期間服用しない。4~5日くらい服用しても効果のない場合には医師の診断を受ける。
- 他のかぜ薬や鎮痛薬と併用しない。
◇次の場合には薬剤師に相談してください。
- 他の疾患で薬を服用している場合。
- 妊娠あるいは妊娠しているかもしれない婦人の場合。
- 授乳中の場合。
- 車などを運転することがある場合。