俗名で呼ばれることのある疾患名
俗名 | 疾患名 | 病状 | |
消化器の病気 | |||
あな痔 | 痔瘻 | 肛門の周囲が細菌感染により腫れ上がり(肛門周囲膿瘍)、やがて膿が組織の隙間などを伝わって排出されたあと、そのあとにトンネル状の瘻管が残ることをいう。 | |
いぼ痔 | 痔核 | 直腸下部や肛門の静脈が太くなり、うっ血が起こり腫れ上がってくる状態。いぼのように腫れ上がってくることから俗にいぼ痔といわれる。 | |
おなら | 放屁 | ||
切れ痔 | 裂肛 | 排便のさいに便にこすられて肛門の粘膜が切れるものをいう。 | |
脱腸 | 鼠径(そけい)ヘルニア | 鼠径部(股の付け根の部分)に腸などがはみ出してくる病気。 | |
出べそ | 臍(さい)ヘルニア | ||
神経系の病気 | |||
おねしょ | 夜尿症 | ||
ひきつけ | 熱性けいれん | 高熱を出した時に起こる全身のけいれん発作。 | |
代謝系の病気 | |||
るいそう | やせ | 一般に標準体重よりも10%減少した状態をやせという。 | |
皮膚の病気 | |||
赤あざ | 血管腫 | 皮膚の血管が異常に増えることでできるあざのこと。 | |
あせも | 汗疹 | 汗の管が詰まって、汗がその中にたまって起こる病気。 | |
あせものより | 乳児多発性汗腺膿瘍 | 汗腺にブドウ球菌が感染して起こるおできの一種(化膿性汗腺炎)。 乳幼児には、エクリン汗腺炎が多く、乳児の場合は乳児多発性汗腺膿瘍、俗にあせものよりという。 |
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いぼ | 疣贅(ゆうぜい) | 俗にいぼといわれているものには、ウイルスの感染によって起こる尋常性疣贅と良性腫瘍として起こる老人性疣贅とがある。 | |
いんきんたむし | 股部白癬 | 青年男子の鼠径部(股の付け根の部分)から太ももの付け根の内側にカビ(皮膚糸状菌)が感染したもの。 | |
うおの目 | 鶏眼(けいがん) | 皮膚の表面の角質層が部分的に厚くくなったもので、多くは足の裏にでき、小豆ぐらいの大きさで、中心に白い目がある。大きくなると圧迫で痛みを感じる。 | |
おでき | せつ、毛嚢炎 | ブドウ球菌が毛孔に感染して化膿した状態。 化膿が毛孔の浅い部位にとどまったものを毛嚢炎、深い部位までおよんだ場合をせつという。 |
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おびくさ | 帯状疱疹 | からだの左右どちらか片側の神経に、水痘、帯状疱疹ウイルスが感染して起こる病気。 | |
かぶれ | 接触性皮膚炎 | 特定の物質に触れてかゆくなる皮膚の炎症。 | |
黒あざ、ほくろ | 色素性母斑 | 大きさが小豆大以下の比較的小さいものをほくろという。 | |
黒なまず | 癜風(でんぷう) | 青年の毛嚢内に常在菌として存在している癜風菌の感染により、背中や前胸部に爪ぐらいの大きさの斑ができ、軽い赤みやかゆみを伴う。 | |
しもやけ | 凍瘡 | ||
しみ | 肝斑 | 主に35歳以上の女性の顔面に、左右対称に発生する色素沈着のこと。 | |
しらくも | 頭部白癬 | 頭部にカビ(皮膚糸状菌)が感染したもの。 | |
白なまず | 尋常性白斑(じんじょうせいはくはん) | 大きさ、形も不揃いな色素の抜けた白斑が、体のいろいろな部分にできる病気。 | |
そばかす | 雀卵斑(じゃくらんはい) | 日光に当たる頻度の高い皮膚に起こる褐色の色素斑。 | |
たこ | 胼胝(べんち) | 皮膚の表面の角質層が部分的に厚くくなったもので、骨のでっぱっているところに多くできる。表面は比較的なめらかで、ふつう痛みはない。 | |
(ぜに)たむし | 体部白癬 | からだにカビ(皮膚糸状菌)が感染したもの。 | |
血豆 | 皮下血腫 | ||
てあれ | 主婦湿疹、進行性指掌角皮症 | ||
とこずれ | 褥瘡 | ||
とびひ | 伝染性膿痂疹 | 細菌が表皮内に感染して、化膿する病気で、水疱が主症状の水疱性膿痂疹、かさぶた(痂皮)が主症状の痂皮性膿痂疹がある。 膿が他の皮膚につくとすぐ伝染するので、俗にとびひという。 |
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にきび | ざ瘡 | ||
熱の花 | 口唇ヘルペス | 熱が出たあとなどに、単純性疱疹ウイルスの感染により唇とその周囲に軽い掻痒感や異物感を感じ水ぶくれができ、びらん化(ただれ)する病気。再発を何度も繰り返す。 | |
はたけ | 単純性粃糖疹 | 主にひたいやほほに、境のはっきりしない十円硬貨より小さい、表面がかさかさして、白い粉をふいたような病変ができる。 | |
ひげそり(かみそり)まけ | 尋常性毛瘡 | ||
火ダコ | リベド血管炎 | 真皮と皮下脂肪組織の境界部にある小血管が血行障害を起こし皮膚に網状の赤紫色の斑があらわれる。特にこたつ、ストーブ等に長時間あたったりすることにより、皮膚が赤褐色になる場合を火ダコという。 | |
ひび割れ | 角化症 | ||
ひやけ | 日光皮膚炎 | ||
ふけ症 | 粃糖疹(ひこうしん) | ||
巻き爪 | 陥入爪(かんにゅうそう) | ||
みずいぼ | 伝染性軟属腫 | ポックスウイルス群の感染により、小児のからだ、四肢にエンドウマメ大までの肌色~淡紅色~淡褐色のなめらかな軟らかいドーム状の丘疹ができ、その中央がへそ状にくぼんでいる。強くつまむと粥様物質が排出され、他の人が触れると伝染する。 | |
面疔 | 顔にできたせつ | ||
水虫 | 足白癬 | ||
やけど | 熱傷 | ||
若はげ | 壮年性(男性型)脱毛症 | ||
わきが | 臭汗症、腋臭症 | ||
子どもの感染症 | |||
おたふくかぜ | 流行性耳下腺炎 | ムンプスウイルスによって、高熱、片側あるいは両側の耳下腺がが腫れ、「お多福」のような顔になる。このため、おたふくかぜの俗名がある。 | |
はしか | 麻疹 | 麻疹ウイルスによって発熱、咳、目の充血、全身性の発疹などが起こる急性伝染病。 | |
プール熱 | 咽頭結膜熱 | アデノウイルスにより、発熱、のどの痛み、結膜炎などが起こる伝染病。 学童が、プールで伝染することが多いので、俗にプール熱ともいわれる。 |
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水ぼうそう | 水痘 | 水痘帯状疱疹ウイルスにより、発熱、全身に水疱の発疹があらわれる幼小児に多い伝染病。 | |
三日ばしか | 風疹 | 風疹ウイルスが飛沫感染して、およそ三日間の発熱、発疹、耳の後ろのリンパ節の腫れ、目の充血、軽い咳などが起こる伝染病。 | |
りんご病 | 伝染性紅斑 | パルボウイルスによって、主に顔、腕、ももに特有の発疹が現れる軽症の伝染病。 顔は発疹のためリンゴのような紅いほおになるので俗にりんご病ともいわれる。 |
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耳・鼻・のどの病気 | |||
鼻かぜ | 急性鼻炎 | かぜ症候群の1つの症状で、くしゃみ、鼻水、鼻づまりといった鼻の症状。 | |
のどかぜ | 急性咽頭炎 | かぜ、ウイルス、細菌の感染によってのどの不快感、痛み、乾燥、発熱、全身のだるさなどの症状が起こる。 | |
乗り物酔い | 動揺病 | 乗り物の連続する動揺や振動によって眠気、ふらふら、なまつば、吐き気、嘔吐などの症状が起こる。 | |
歯・口腔の病気 | |||
歯槽膿漏 | 歯周炎 | ||
みつくち | 口唇裂 | 上くちびるだけが部分的に又は完全にされているもの。 | |
むし歯 | う蝕症 | ||
目の病気 | |||
青そこひ | 緑内障 | 眼圧が異常に高くなり、角膜(黒目)の浮腫のためひとみが開き緑色に見えるため、俗に青そこひといわれ。 | |
白そこひ | 白内障 | 水晶体が白く濁ってくる病気のため、俗に白そこひといわれる。 | |
ものもらい | 麦粒腫(ばくりゅうしゅ) | まつげのそぼの脂腺またはまぶたのなかの瞼板腺に細菌が感染し、赤く腫れて痛み、化膿する。膿が出ると治る。 | |
女性の病気 | |||
つわり | 妊娠悪阻 |