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10.骨粗鬆症

<骨粗鬆症とは>

骨粗鬆症は、骨からカルシウムやリンが抜けて「す」が入ったようにすかすかの状態になり、骨の密度が低下して、骨量が減少するため骨がもろくなり、骨折しやすくなった病態をさします。


多くの骨粗鬆症は、はっきりした病気がなく、閉経や加齢による生理的な骨量の減少が何らかの原因でひどくなったもので原発性骨粗鬆症といいます。女性は閉経後に急激に骨量が減るため50歳すぎから、男性は80歳ごろから急に骨粗鬆症になる頻度が増えます。


これに対して原因がある場合を続発生骨粗鬆症といい、ステロイドの服用、糖尿病、卵巣摘出手術後などに起こります。


骨量の減少は、脊椎、肋骨、大腿骨頚部に早く見られ、背中や腰が曲がったり痛くなったり、また、ちょっとした衝撃で骨折しやすくなります。薬による治療は、主として、骨からカルシウムが奪われるのを防ぐことになります。

<薬の種類とのみ方>

骨粗鬆症の治療は、骨からカルシウムなどが抜けて骨量が減るのを防ぐ薬物療法が中心となります。


◆カルシウム製剤:


カルシウムは人体内に最も大量にある無機質で、99%は骨や歯の成分として存在し、残りが血液中や細胞外液などに含まれ、神経や筋肉の興奮の調節などに関与しています。カルシウム製剤は、低下している血清カルシウム値(血液中のカルシウム量)を回復させることにより、副甲状腺ホルモンの分泌を抑えると考えられます。

主な副作用として、長期服用で尿路結石などが生じることがあります。


◆ビタミンD製剤:


小腸におけるカルシウムの吸収促進と、腎臓におけるカルシウムの再吸収を促進することにより血清カルシウム値を維持する作用があります。

主な副作用として、高カルシウム血症が原因となり口の渇きや尿量の増加、重症になると、脱水による意識障害や不整脈が起こることがあります。そのほかに、胃腸障害、頭痛、不眠、脱力、舌のしびれ、発疹などが起きることもあります。


◆エストロゲン製剤:


閉経後や卵巣の摘出などで、女性ホルモン(エストロゲン)が欠乏すると骨からカルシウムが溶け出して骨がもろくなります。閉経後10年以内なら、エストロゲンを補い骨量を増加させます。エストロゲン製剤は、骨吸収(骨からカルシウムが溶け出る)されるのを抑制し、甲状腺でのカルシトニン(血液中のカルシウムを骨に運ぶホルモン)の分泌と、腸でのカルシウムの吸収を促進し、腎臓ではビタミンDの活性化を促進します。

主な副作用として、悪心、嘔吐、食欲不振や乳房痛、乳房緊満感、性器出血が見られることがあります。



◆選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM): 


閉経後や卵巣の摘出などで、女性ホルモン(エストロゲン)が欠乏すると骨からカルシウムが溶け出して骨がもろくなります。エストロゲン受容体に結合して、組織選択的に働き、骨に対してはエストロゲン製剤と同様に骨吸収(骨からカルシウムが溶け出る)を抑制しますが、エストロゲン製剤と異なり、乳房や子宮などへの影響が弱いため、乳房痛、乳房緊満感、性器出血などの副作用少なくなります。

主な副作用として、ほてり、多汗、嘔気、乳房緊満、そう痒感が見られることがあります。


◆イソフラボン誘導体:


骨吸収を直接抑制するとともに、エストロゲンの作用を強めてカルシトニンの分泌を促進し、骨吸収を抑制します。また、骨芽細胞へ作用して骨を破壊する破骨細胞の形成を阻害します。

主な副作用として、胃部膨満感、食欲低下、悪心、嘔吐、腹痛などが現れることがあります。


◆ビタミンK2:


骨芽細胞に直接作用して、骨量を増加させるとともに骨吸収抑制作用もあります。


主な副作用として、まれに胃の不快感、吐き気、皮膚の発疹が見られることがあります。


◆カルシトニン製剤:


破骨細胞を減少させて骨吸収を抑制します。また、骨芽細胞の骨形成を促進させます。

主な副作用として、注射剤のため注射部分の疼痛、一過性の悪心、嘔吐、顔面の紅潮、熱感などが起こることがあります。


◆ビスホスホネ-ト系骨代謝改善剤: 


破骨細胞の増殖を抑え、さらにその働きを抑えます。この薬は吸収が悪いので、空腹時に十分の水で服用しその後30分位は食事を控え、横にならないようにします。

主な副作用として、腹部不快感、嚥下困難、嚥下痛、下痢、軟便、悪心、嘔吐、腹痛などが起こることがあります。




<日常生活の注意点>

1.危険因子を取り除く:骨粗鬆症になりやすいなる原因として、家族歴(体質)、運動不足、カルシウム不足、やせ、飲酒、タバコがあげられます。


2.食事:カルシウムを多くとることは骨量の維持に重要です。日本人に必要な1日のカルシウム量は600mgですが、骨粗鬆症の人は1日1,000mgはとりたいものです。カルシウムが多く含まれている食品として、乳製品(牛乳、チーズ、ヨーグルト)、豆腐、緑黄野菜、小魚などで、カルシウムの吸収を助けるリン、ビタミンD(魚介類、キクラゲ、しいたけ)なども併せてとるようにしましょう。ただし、リンのとり過ぎは、かえってカルシウムの吸収を悪くしますので注意して下さい。また、骨を作る成分のビタミンK(納豆など)やマグネシウム(海藻類、ごま、ナッツ)もとりましょう。


3.運動:一般的に筋肉が強くなると筋肉に支えられている骨も強くなります。ウォーキングをしたり自分にあった運動法を見つけて下さい。


4.骨折を防ぐ:転倒・骨折を防ぐために、家の中の段差をなくす、手すりをつける、つまずかないように整理・整頓をし、床に物を置かない、廊下・床は滑らないようにする、外出時は運動靴を履くなどの注意をして下さい。




骨粗鬆症は起こる前に予防したい病気です。予防や治療のためには、食事でカルシウムを十分にとり、さらに薬と組み合わせることも必要です。

<骨粗鬆症関連サイト>

RICHBONE(中外製薬提供サイト)


骨粗鬆症財団





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