Q12.錠剤やカプセルを水なしで、また寝ころんだまま服用してもよいですか?
A : 「水なんかなくてものめるさ」といって、錠剤やカプセルを水や白湯なしでのんだり、ベッドの中で寝ながらのむ人がいます。どちらも感心できるのみ方ではありません。
水なしでのむと、のどや食道にひっかかったり、誤って気管に入る危険もあります。
寝たままでのむのも同様に、長くのどや食道にとどまり、溶けてしまうことも多く、潰瘍などの原因になることもあります。
立った姿勢なら 15mLというわずかな水で薬をのんでも、9割の人が、薬は10秒で食道を通過します。しかし、寝てのむと、立ってのんだときより効果開始が30分も遅れたという報告があり、薬は体を起こし少なくともコップ半分の水でのむべきだといわれています。
寝たきりの人にのませるときは、上体を起こしてのませるようにしてください。
では、薬をのむのに一番よいとされる飲み物は何でしょうか。
それは白湯です。白湯は胃の温度を下げないので、胃の活動が妨害されず分解・吸収が速くなります。
胃の悪い人は、水より白湯でのむとよいでしょう。
また、あまりよくないとされる飲み物には、お茶・お酒・ジュース・牛乳などがあります。
これらは、その中に含まれるタンニン酸・アルコール・酸・カルシウムが薬の成分と結合したり、分解して吸収を悪くするといわれています。
しかし、一番大切なことは、服用を忘れずに、確実に薬をのむことです。不安なことや疑問があったら、医師・薬剤師に相談してください。