Ｑ３．ワクチン接種会場から帰宅後に出る可能性のある副反応について教えて下さい
接種後、少なくとも2～3日間は、注射部位の痛みや腫れ、疲労（倦怠感）、頭痛、筋肉痛、関節痛、発熱といった症状に注意して生活してください。
いずれのワクチンも、高い割合の人が注射部位の痛みを訴えています。また、ファイザー社および武田/モデルナ社のワクチンの多くの副反応は、1回目の接種の後よりも、2回目の接種の後の方が、発生する人の割合が高くなっています。アストラゼネカ社のワクチンの多くの副反応は1回目の接種の方が、2回目の接種よりも、発生する割合が高くなっています。なお、ほとんどの場合、数日後には、症状が消失しています。
ワクチンを受けた当日は、激しい運動や過度の飲酒などは控えましょう。接種部位については、清潔に保つよう心がけて強くこすらないようにしましょう。また、ワクチンを受けた当日に入浴することも、特別な問題はないと考えられます。
頻度としてはごく稀ですが、新型コロナワクチンの接種後に、心筋炎や心膜炎を疑う事例が報告されています。特に、1回目よりも2回目のmRNAワクチン接種後に、高齢者よりも思春期や若年成人に、女性よりも男性に、より多くの事例が報告されています。
心筋炎や心膜炎の典型的な症状としては、ワクチン接種後4日程度の間に、「胸の痛み」や「息切れ」が出ることが想定されます。こうした症状が現れた場合は医療機関に受診することをお勧めします。なお、2021年10月15日に開催された厚生労働省のワクチンの安全性等を検討する会議において、モデルナ社のワクチンでは、10歳代及び20歳代男性での心筋炎や心膜炎の報告頻度が多い傾向にありました。このため、国は添付文書にその旨を記載するとともに、10代・20代の男性と保護者の方へのお知らせ資料において「武田／モデルナ社のワクチンを予約中の方も、武田／モデルナ社のワクチンを1回目にすでに接種した方も、ファイザー社のワクチンを希望する場合は、予約を取り直していただければ、ファイザー社のワクチンを受けられます。」とされました。
血栓症・血栓塞栓症に伴う症状として、「手足のまひやしびれ」、「しゃべりにくい」、「胸の痛み」、「呼吸困難」、「片方の足の急激な痛みや腫れ」と、こうした症状が現れた場合は医療機関に受診することをお勧めします。
（公益社団法人日本薬剤師会作成「薬剤師から一般の方々に向けた新型コロナウイルスワクチンに関する FAQ」より）
その他の疑問
Ｑ４．ワクチン接種後に自宅で副反応と思われる症状が出た場合、どうしたら良いですか？
Ｑ５．ワクチン接種の副反応により障害が生じたときの保障はありますか？
