食品検査
私達の日々の生活に欠かすことのできない食。今日ではその食品の約60%を、輸入に頼っているといわれています。毎日口にするものだからこそ、安全・安心の確保が不可欠です。 当センターは食品衛生法に基づく登録検査機関として、輸入食品及び一般依頼品について、GLP対応の検査システムを備え、精度の高い試験検査を実施しております。

検査概要
輸入食品(命令及び自主検査)
食品等輸入する際は、食品衛生法第27条に基づき、輸入者は安全性の確認のための検査が義務付けられています。輸入時における検査は、主に自主検査と命令検査に分けられます。 食品により検査項目は異なりますので、お問合せください。
【 検査項目 】
各食品その種別に応じ、食品添加物、アフラトキシン、各種規格検査を行っております。
食品添加物
食品添加物は、食品衛生法に基づき、添加できる食品の種類や使用濃度等の使用基準が定められています。当センターでは、様々な添加物についての検査を行っております。
添加物 の用途 |
検査項目 |
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保存料 | 安息香酸、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸 |
酸化防止剤 | TBHQ、BHA、BHT、EDTA |
漂白剤 | 二酸化硫黄 |
着色料 | 食用タール系色素、銅クロロフィル、銅クロロフィリンナトリウム、スーダン色素 |
甘味料 | サイクラミン酸、アセスルファムカリウム、サッカリンナトリウム、スクラロース |
発色剤 | 亜硝酸根 |
乳化剤 | ポリソルベート |
残留農薬・動物用医薬品
ポジティブリスト制度の施行により、食品には、農薬、飼料添加物及び動物用医薬品(農薬等)が厚生労働大臣の定める量(一律基準)を超えて残留するものであってはならない、と定められ、当センターではその全般の検査を行っております。
【 検査項目 】
動物用医薬品:抗生物質(テトラサイクリン系、クロラムフェニコール)、クレンブテロール 等
農薬個別分析:有機リン系農薬、有機塩素系農薬、有機窒素系農薬、ピレスロイド系農薬、カーバメート系農薬 等
器具及び容器包装、おもちゃ
食品衛生法では、食品と接触して使用される器具、容器包装について、細かく基準が定められています。
また、乳幼児が使用するおもちゃについても規制の対象となっており、当センターではこれらの規格試験についての検査を実施しております。
【 検査項目 】
ガラス製、陶磁器製またはホウロウ引きの器具または容器包装 | カドミウム、鉛 等 |
合成樹脂製の器具または容器包装(一般規格) | カドミウム、鉛、重金属、過マンガン酸カリウム消費量 等 |
合成樹脂製の器具または容器包装(個別規格) | 材質によって異なりますので、お問い合わせください。 |
ゴム製の器具または容器包装 | カドミウム、鉛、フェノール、ホルムアルデヒド、亜鉛、重金属、蒸発残留物 等 |
食品栄養成分
食品の表示について定めた新しい法律「食品表示法」が平成27年4月1日に施行され、販売に供する食品については、栄養表示基準に従い、栄養成分、熱量等の必要な表示をすることが義務化されました。当センターでは、これらの食品表示に関する成分の分析を行っております。
【 検査項目 】
水分、タンパク質、脂質、炭水化物、ナトリウム(食塩相当量)、灰分、栄養分析セット(食塩相当量及びエネルギー計算を含む) 他
食品衛生法の規格試験
清涼飲料水、食肉製品などは、食品衛生法により成分規格が定められており、当センターではこれらの規格検査を実施しております。
【 検査項目 】
清涼飲料水、粉末清涼飲料水、ミネラルウォーター、食肉製品、寒天 他
その他
食中毒、発がん性物質に係る自然発生的な有害物質、及び食品中の変質物等の検査を行っております。
【 検査項目 】
カビ毒(アフラトキシン、パツリン)、シアン化合物、酸化油(酸化・過酸化物価)、水分活性、pH
他保有資格

(食品衛生法)
料金
検査料金はお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
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食器等または食品の輸入を考えているのですが、手続きをどうすればよいでしょうか
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食器や食品を販売目的で輸入する場合は食品衛生法の対象となります。検査対象品により手続きが異なるのでお気軽にお問い合わせください。
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これからの販売を予定している食品が、基準に適合しているかどうか知りたい
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TPPなど輸入の自由化が始まり、新たな商品を扱う機会も増えるかと存じます。外国で使用されている添加物の中には輸入元では問題がなくとも、日本で許可されない物質もあります。消費者に品質の確かな食品をお届けするために、自主的な検査をおこないましょう。
【 推奨する検査 】
- 輸入食品(自主検査)
- 食品衛生法の規格試験
検査の流れ
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お申し込み・受付
生活科学センターでは月曜日~金曜日の9:00~18:00まで、薬剤師会事務局では月曜日~金曜日の9:00~15:00まで受付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※ご都合上、上記時間内でのご訪問が難しい場合は事前にお問い合わせ下さい。
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採取・持込方法
購入の対象となる、流通食品の形態でお持込ください。
※お持込の際は、品質に影響無いように、冷凍・冷蔵・常温を選択してお持込ください。 -
検査結果報告
依頼項目により異なりますが、1~2週間程度です。
内容についてお尋ねがある場合は、生活科学センターにお問い合わせ下さい。
※検体の種類などにより、検査期間が長くなる場合もございます。詳細についてはお問い合わせください。
