プール水
プールに起因する感染症の防止には適切な管理が重要になります。 また、適切に管理されていないと消毒剤の影響でpHが低くなり目や肌を痛めてしまいます。定期に水質検査をおこない利用者の健康を守りましょう。
学校のプールについては学校薬剤師にご相談ください。

検査概要
プール水 水質検査(毎月)
プール水の水質管理の基本となる検査です。衛生状況を確認するための定期的に検査する必要があります。(毎月1回以上)
【 検査項目 】
検査項目 | 基準値 |
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水素イオン濃度 | 5.8~8.6 |
濁度 | 2度以下 |
過マンガン酸カリウム消費量 | 12mg/L以下 |
大腸菌 | 検出されないこと |
一般細菌 | 200/mL以下 |
消毒副生成物検査(年1回)
塩素消毒の消毒副生成物に関する定期水質検査です。(毎年1回以上)
【 検査項目 】
検査項目 | 基準値 |
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総トリハロメタン (クロロホルム、ジブロモクロロメタン、ブロモジクロロメタン、ブロモホルム) |
0.2mg/L以下 |
ろ過濁度の検査(年1回)
ろ過装置が適切に稼働しているか調べます。(毎年1回以上)
【 検査項目 】
検査項目 | 基準値 |
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濁度 | 0.5度以下 |
プール原水の水質検査(シーズン前1回)
プール水に、井戸水など水道水以外を使用する場合に必要となる検査です。(シーズン前1回)
【 検査項目 】
カドミウム及びその化合物、水銀及びその化合物、セレン及びその化合物、鉛及びその化合物、ヒ素及びその化合物、六価クロム化合物、亜硝酸態窒素、シアン化物イオン及び塩化シアン、硝酸態窒素及び亜硝酸態窒素、フッ素及びその化合物、ホウ素及びその化合物、四塩化炭素、1,4-ジオキサン、シス及びトランス-1,2-ジクロロエチレン、ジクロロメタン、テトラクロロエチレン、トリクロロエチレン、ベンゼン
保有資格

料金
検査料金は以下の通りです。記載の無い検査に関してはお気軽にお問い合わせください。
よくある質問
プールの残留塩素はどのぐらいが良いですか
午前1回、午後2回測定して 0.4mg/L以上あることを確認して下さい。
プール水が緑やコバルト色になった
休日などで消毒剤を補給しないと藻などが繁殖してプール水に色が付くことがあります。残留塩素濃度を5~10mg/Lにしてろ過機を稼働すると1日程度で回復します。回復しない場合は水の入れ替えなどが望まれます。
水素イオン濃度(pH)が低くなった
消毒薬として塩素化イソシアヌル酸を使用する場合はイソシアヌル酸の蓄積でpHが低くなることがあります。また、凝集剤の使用過多も考えられます。プール水のpHを測定し、適量のpH調整剤を投入して下さい。日頃から水を補給することも重要です。
消毒剤を入れても残留塩素が検出されない
残留塩素濃度を測定するDPD試薬は、pHが低くなると発色しません。濁りなどが無い場合はpHが低くなっている可能性があります。
濁度の基準がどうしても超過してしまいます。
ろ過機の中には砂などの濾材が入っていて、古くなると夾雑物が捕捉出来なくなります。プールを使用前にメーカーなどによる点検を行なって下さい。
検査の流れ
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お申し込み・受付
生活科学センターでは月曜日~金曜日の9:00~18:00まで、薬剤師会事務局では月曜日~金曜日の9:00~15:00まで受付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※ご都合上、上記時間内でのご訪問が難しい場合は事前にお問い合わせ下さい。
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採水容器の貸出・採水
検査専用の容器(検査項目によって異なります。)をご利用いただく必要があります。容器がない場合、無料で貸出しておりますのでご相談ください。
また、採水容器をお受け取りの際には採水の方法を詳しくご説明いたします。特に、細菌検査や消毒副生成物等の採水は十分注意して行って下さい。
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検査結果報告
依頼項目により異なりますが、3日~12日でご郵送いたします。内容についてお尋ねがある場合は、生活科学センターにお問い合わせ下さい。
※ ご来訪いただくことが難しい場合、電話、FAXによる受付や宅配による採水容器の貸出なども可能です。
お気軽にお問い合わせ下さい。
関連リンク
