室内環境測定
近年、住宅の高気密化などが進むに従って、建材等から発生する化学物質などによる室内空気汚染等と、それによる健康影響が指摘され、「シックハウス症候群」と呼ばれています。
その症状は、目がチカチカする、鼻水、のどの乾燥、吐き気、頭痛、湿疹など人によってさまざまです。人に与える影響は個人差が大きく、同じ部屋にいるのに、まったく影響を受けない人もいれば、敏感に反応してしまう人もいます。
その原因物質を調べます。リフォームや転居を機に症状が出た場合、調査をお勧めします。

検査概要
室内環境測定アレルゲン検査
下記アレルゲンの検査が可能です。該当の症状との関連性が高い候補のみを選択し、調査もできます。
検査項目 | 指針値 |
---|---|
ホルムアルデヒド | 100㎍/m3(0.08 ppm) |
アセトアルデヒド | 48㎍/m3(0.03 ppm |
トルエン | 260㎍/m3(0.07 ppm) |
キシレン | 870㎍/m3(0.20 ppm) |
エチルベンゼン | 380㎍/m3(0.88 ppm) |
スチレン | 220㎍/m3(0.05 ppm) |
パラジクロロベンゼン | 240㎍/m3(0.04 ppm) |
テトラデカン | 330㎍/m3(0.04 ppm) |
クロロピリホス | 1㎍/m3(0.07 ppb) 小児0.1㎍/m3(0.007 ppb) |
フェノルカルブ | 33㎍/m3(3.8ppb) |
ダイアジノン | 0.29㎍/m3(0.02ppb) |
フタル酸ジ-n-ブチル | 220㎍/m3(0.02 ppm) |
フタル酸ジ-n-エチルへキシル | 120㎍/m3(7.6 ppb) |
料金
検査料金は以下の通りです。記載の無い検査に関してはお気軽にお問い合わせください。
パラジクロロベンゼン
よくある質問
測定したら基準を超過してしまいました。原因と対策をおしえて下さい。
住宅の気密性が良くなり、家具や建材から発生する化学物質により空気汚染が起こり易くなっています。まずは、部屋の空気をいつも入れ替えることが重要です。
また、部屋を閉め切りストーブなどで室温を高くした後換気する事を数回繰り返すと化学物質の量が低くなります。化学物質はどのようなものに含まれていますか?
-
建物の建材には接着剤や塗料など様々な化学物質が使われています。また、家具や電化製品、防虫剤にも含まれることがあるので購入の際には注意しましょう。
特に化学物質が検出されなかったのですが、症状が治まりません。
-
カビやダニなどによる健康影響も増えています。心配な方は、ダニ・アレルゲンの検査もお勧めします。
【 推奨する検査 】
リフォーム、引っ越しを予定しているのですが、気をつける点などありますか?
-
近年では、各種法律や業界の自主的な取組により化学物質の低減対策が進められています。新築やリホーム等をおこなう際には工務店や設計者と十分協議しましょう。
検査の流れ
-
お申し込み・受付
生活科学センターでは月曜日~金曜日の9:00~18:00まで、薬剤師会事務局では月曜日~金曜日の9:00~15:00まで受付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。
※ご都合上、上記時間内でのご訪問が難しい場合は事前にお問い合わせ下さい。
-
測定用容器の貸出・測定
お申し込み受付後、測定用の器材(検査項目によって異なります。)をお送りしますので、説明書に沿って取り付けて下さい。
測定時はまず、部屋の窓を開け30分間換気します。その後5時間以上密閉した状態で測定器材を人の口の高さに設置して8~24時間放置します。測定が終ったら容器に入れて返送して下さい。
-
検査結果報告
依頼項目により異なりますが、10日程度で郵送いたします。内容についてお尋ねがある場合は、生活科学センターにお問い合わせ下さい。
関連リンク
